君は特別です。






はぁ……。ホントにどうしたものか。








――ホントはさ……ホントは未桜の気持ち、分からなかったわけじゃない。








俺が未桜にコクったことで、未桜が気まずかったことくらい。








でもさ、そんなことで俺と未桜の関係を壊したくなかったから……。







出来る限り、俺は未桜に明るく話しかけていた。







実際、俺も全然気まずくなかったわけじゃなかったけど…。









だから、俺も未桜の気持ちは凄くわかっていた。







俺が話しかけると、自分が凄く気まずい顔をしていたこと、未桜は全く知らないんだろうな…。







< 210 / 253 >

この作品をシェア

pagetop