君は特別です。
「ちょっ、ちょっと!! なに泣いてんのよ!!」
未桜が「ほら。」とハンカチを差し出してくる。
っ、未桜…………!! 大好きだッッ!!
俺の涙は止まることを知らず、思いっきり溢れ出した。
「うわぁあぁぁあん!!」
「えぇッッ!? 何で更に泣くのー……。」
未桜があたふたして、俺の涙を優しく拭ってくれる。
子供っぽくてもかまわない。
俺が未桜を独占出来るなら。
どさくさに紛れて、未桜に思いっきり抱きつく。
ガバッッ
「わあッ!? ――全く……コウってこういう所は変わってないね。」