君は特別です。







――――変顔対決が始まり、しばらく経って。







「くっ……あははは!! もう、もうやめて!! 私が死んじゃう!!」





当の未桜は笑いすぎて、顔が真っ赤だ。






「「どっちの変顔が一番面白かったか!?」」






未桜の机に乗り出して叫ぶ。








「どっちも面白かったです!! よって、変顔対決は引き分けです!!」







呆気ない勝負の最後に「「はぁああぁぁあ!?」」と教室中に声を響かせる。








――なんか最近、篠崎とよくハモるな………。





まぁ、今はその事は置いといて。







「だってしょうがない……。変顔……どっちも面白かった……。勝敗…つけられない………。」






ハァハァと、未桜は既に疲れきった顔をしている。







なんか腑に落ちないが、未桜の疲れきった顔を見ると、無理は言えない。篠崎も同じことを思ったのか、渋々引き分けを納得していた。








そうして、最初の目的をいつの間にか忘れた変顔対決は、呆気なく終わりを告げた………。









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