君は特別です。
「えーじゃあ、出し物はコスプレカフェに決定しました!!」
はて。千尋と話している内に出し物が決まったみたい。
―――ん?? 今“コスプレカフェ”って言った??
それって誰かが絶対コスプレしなくてはならないのでは―――??
――――よし、裏方回ろう。
そう意気込んだとき。
「やっぱ絶対未桜っちはコスプレ係だよね!!」
聞きたくもない言葉が聞こえてきた。
「はい!?」
嫌すぎて、つい大声を出してしまった。
「“はい”だって!! やっぱ未桜っち可愛過ぎるー!!!! ありがとう!! 引き受けてくれて!!」
思いっきり握手をされた。
えええー!? その“はい”は承諾したってことじゃないんだけど!? しかも、可愛くない!!
「あの――「じゃあ他にコスプレ係は……」
だけど私の気持ちは聞こえておらず、次々いろんなことを決めていく。
「そして齋藤さんもコスプレ宜し「嫌よ。」
おおー。見事に即答。