君は特別です。
――って感心してる場合じゃねぇ!!……つい汚い言葉を使ってしまったが、今は関係ない!!
もう私がコスプレ係を逃れられないみたいだから、千尋も巻き込まないと!!
千尋だけ逃げるとはそうはいかぬ!!
「はいはーい!! 千尋はホントはコスプレ係したいらしいんですけど、恥ずかしがって素直に言えないみたいなので、私が推薦しまぁす!!」
――我ながら、完璧☆
横を見ると、千尋がワナワナ震えている。
へっへーん♪ 千尋だけ逃げるなんて許さないんだから!!
「そうなの?? じゃあ齋藤さん、お願いするね!!」
「ちょっと待っ……「では次ー!!」
もちろん委員長には、千尋の声は聞こえてない。
「これで私とお揃いだね!! 千尋♪」
「未桜………。後でどうなるか知らないんだからね。」
千尋の表情に少しだけビクッッとしたけど、こればかりはしょうがないもんね。