君は特別です。
コウと話していると、委員長の声が聞こえてきた。
「そういえば、男子のコスプレ係を決めていなかったわね!! はい立候補する人ー!! ただし、自分がカッコいいと思う人限定ねー!!」
ふぅん。男子のコスプレねぇ…。まっ、別にどうでもいいけど。
すると同時に、たくさんの男子が手を挙げた。
「はいはーい!! 俺やりてぇー!!」
「はぁー、お前ブサイクだろ!?」
「何?? 自分のこといってるの??」
ギャーギャー男子たちが騒ぎ始める。
いやいや。お前らどっちともブサイクです。
ていうかろくな男子、手挙げてないじゃん。
みーんな自意識過剰過ぎるでしょ。
どうやら男子にはこの係、人気らしいです。
――おや?? まだましな男子が一人いた。
「は?? お前らホントに自分がイケメンとでもおもってんの?? じゃあ教えてやるよ。ほんとのイケメンって言うのはなぁ、俺、西田遊野のことを言うんだよ!!」
――やっぱ、ましじゃなかった。
前言撤回。自意識過剰人間はどうしてもイケメンとおもえん。
「うーん。ホントに西田くんしかイケメンがいないわねぇ…。しょうがない、こっちで勝手に決めまーす!! て言うことで、西田くんはコスプレ係、決定ね♪」
「ひゃっほう☆ さんきゅ、委員長!!」
「いいえ♪ 当然のことでしょ??」
委員長……。今サラッッとひどいこと言言いましたよ…。手を挙げた男子たちぜんいん落ち込んでるよ………。