君は特別です。
――――と言うか………
―――え??
私のコスプレが可愛いですとー!?
え、え?? この子目悪いのかな?? 眼科いった方がいいんじゃない??
「あのー、私のコスプレが似合わなすぎて、怒ってたんじゃ………??」
そう問い詰めてみた。
「え、なにいってるの!! 似合いすぎて言葉が出てこなかったんだよ!! ただ1つ、怒ってるとすれば………神様は不公平だなーってコトだけ!!」
そう言いながら、ふぅーとため息をつき、私がもう少し顔がましだったらなぁ…と呟いてる友達。
いやいや、全然あなた様の方が可愛いですよ。私となんかと比べちゃったら駄目ですよ。
けどお世辞をいってくれたのだから、お礼は言っておく。
「いやいや可愛くないですよー。でもありがとうです。えーっと………」
どうしよ…名前が思い出せぬ!!
最低な奴じゃん、私!!
そう自分で自己嫌悪に陥っていると、
「あはは、やっぱ名前覚えてなかったのねー!! やっぱ未桜っち面白ーい♪ そう言うの苦手そうだもんねー。私のことは、美沙(みさ)でいいよー!!」
優しい友達は、ニコニコと話してくれる。