君は特別です。
「あっ、未桜。」
!!!!!!
「ちっ千尋ッッ!?」
「うん、そうだけど??」
そう言う千尋はちょっと不機嫌そう。
て言うか、とてつもなく可愛すぎるんですけど。
華を一面にあしらった、黒を基調とした着物は、とても千尋に似合って可愛い。
そしていつもおろしている癖のないサラサラの髪は、横にキュッと結ばれている。
「千尋すっごく可愛い!!」
「お世辞はいいから。というかあんた、後半グループでしょ??」
「へ??」
後半グループ??
どういうこと??
困っていると、千尋が溜め息をついた。
「話聞いてなかったのね…。ここでの仕事はね、前半と後半に分かれてて未桜は後半グループなの。だからそれまでいろんなところ回ってきていいのよ。」
まぢかッッ!!
「ちなみに私は前半グループだから。」
「えっ!?」
「だから違う人と回ってきてね。例えば………佐々木とかね。」
え、佐々木くん??