君は特別です。
そのアイスはもらってパクッと食べる。
その瞬間、甘い味が口いっぱいに広がって幸せな気持ちになった。
「ありがとう!」
最後は笑顔でお礼を言えた。
等の女の子を見ると、目が潤んでいて今にも泣きそうだ。
そんなに悲しいことだったのか…。少し申し訳ないな。
それでも女の子は、
「いーえ。もう泣くなよ?? 男の子なんだから。じゃ。」
と少しも悲しんだ素振りを見せず、その場を去ろうとする。
「ばいばいー!!」
そう言って僕は女の子に手を振る。
女の子は振り返って、少し微笑んだ。
その瞬間、少しドキッとしてしまった。
また会えたらいいな…と思いながら、僕もこの場を去った。