君は特別です。







そのアイスはもらってパクッと食べる。







その瞬間、甘い味が口いっぱいに広がって幸せな気持ちになった。








「ありがとう!」










最後は笑顔でお礼を言えた。










等の女の子を見ると、目が潤んでいて今にも泣きそうだ。










そんなに悲しいことだったのか…。少し申し訳ないな。











それでも女の子は、











「いーえ。もう泣くなよ?? 男の子なんだから。じゃ。」










と少しも悲しんだ素振りを見せず、その場を去ろうとする。











「ばいばいー!!」












そう言って僕は女の子に手を振る。










女の子は振り返って、少し微笑んだ。










その瞬間、少しドキッとしてしまった。










また会えたらいいな…と思いながら、僕もこの場を去った。












< 249 / 253 >

この作品をシェア

pagetop