君は特別です。
「ねぇねぇ♪お姉さんたちと一緒にどっか行かない?」
一緒の後半グループの佐々木くんは、ナンパされ中です。
「すいません、忙しいので…。」
「えぇーいいじゃん、いこうよいこうよー!」
ありゃりゃー。佐々木くん困ってるじゃん。
しかも高校生じゃない?大人っぽいし。
ツカツカ
私は何故か佐々木くんがいる席に向かっていた。面倒くさいことは嫌いなのに…。自分でもびっくりだ。
「は?何よあんた。」
勿論のこと、高校生はイライラしてる。
「ナンパは困りますので、止めてください。」
「は?何よあんた生意気なんだけど!!」
いやいや。当たり前のこといっただけじゃん。
そんなことはお構いなしに、高校生は手を振りかざしてくる。
ビンタされるか?そう思い、止めようとする。
が。
パシッ
止めたのは私じゃなく、佐々木くんだった。