君は特別です。
―――おぉっと。
こんなこと考えてる場合じゃなかった。
我に帰って周りを見たら、ケバ達に囲まれてる。
…うわぁー。逃げ場なし見たいな感じですか??
「ちょっと!! あんた何しらけた目で見てんのよ!?」
「私は篠崎未桜です。」
「そんなこと分かってるわよ!!」
――はぁ…。
――じゃあなんで私のこと名前で言わないんだ…。
“あんた”とか“お前”とか言われるのは私は大っ嫌いだ。
なんか、上から目線な感じがするから。
「何溜め息ついてんのよ!! あんたこの状況分かってんの!?」