君は特別です。
「こらー!! 佐々木君ー!! 逃げるなぁー!!」
佐々木君はクルッッと後ろを向き、また一目散に走っていく。
あっくそぅ。無視しやがったな。
こーなったらぜぇーったい捕まえてやるんだから…!!
バタバタドタドタ
もう、これじゃあただの追いかけっこだ。
しかも私達が走ってるのは人通りの多い廊下。
ただでさえ有名な私達が廊下をバッタバタ走ってるのだから、周りの好奇の目とヒソヒソ声はピークに達している。