後輩くんは俺様王子
男子って怖いなあ………。
まあ、身長とか当たり前のことなんだけどね。
そうこうしてるうちに、家についた。
そして、当たり前の様にうちに入ろうとする聖也くん。
「ちょ、なんで入ろうとしてるの!?」
「だから、家入ったらわかりますから」
そんなこと言われてもわかんないよ!!
でもなんかものを言わせないようなオーラ出してるし……。
しぶしぶ家の鍵を開けて、私と聖也くんは家の中に入る。
「………あれ?誰の靴?」
ふと見ると、玄関には見知らぬ靴が2足分並んでいた。
それに、パパも帰ってきてるし……。
私はよくわからぬまま、リビングに入る。
家に帰ったらパパとママに顔を見せてからじゃないと部屋に入っちゃいけないんだ。
「パパー、ママー、ただいまあ!
誰来てるの…………って、ええ!?」
「あら、南美おかえりなさい!
何にそんな驚いてるのよ?」
「ちょ、これなに???」
リビングにはたくさんの料理が並べられ、部屋のあちこちが飾り付けられてる。
「あら、南美言ってなかった?今度聖也くん家がお隣に引っ越してくるって。それで、高校合格も兼ねて今日パーティーするって」
「なにそれ、聞いてないよ!?今初めて聞いたんだけど!!!」