後輩くんは俺様王子



「あー、びっくりさせようと思って言ってなかったかもー。ごめんねっ」

てへぺろ☆みたいな効果音がつきそうな感じで謝るママ。


なんでそんな大事なこと言っといてくれないのよ!!ママったらほんとにもう………。


「ね、言ったでしょ?帰ればわかるって」

「いや、聖也くん、先に言って欲しかったかな……」


こんなの、心臓に悪いったらありゃしないんだけど………。


「あら、聖也くん!高校合格おめでとう!!」

「聖也、南美ちゃんと一緒に帰ってきたの」

「あ、ありがとうございます。
うん。学校でたまたま見つけれたからね」


嘘ばっかり………私のこと探してたって言ってたくせに………。



てか、来てたのは聖也くんのお父さんお母さんか。


「聖也、一旦帰って着替えといで。鍵持ってるでしょ?」

「あー、うん」

「あ、南美も着替えといでー」

「はーい」


私は自分の部屋に戻ると、楽な服を掴んで着替える。
下に行くと聖也くんは既に戻ってきていて、楽しそうにご飯を食べていた。









< 16 / 28 >

この作品をシェア

pagetop