後輩くんは俺様王子
なんでこんなに馴染んでるのか気になるんだけど……。
「あ、南美やっと着替え終わったー。遅いわよもう!」
プンプン!とママはキレてる様だけど、そんなのお構いなしに席に着くとご飯を取り分ける。
「パパー、醤油とってくれる?」
「ん?ああ、ほれ」
パパから醤油を受け取り、黙々とご飯を食べる私。
「南美ちゃん、大きくなったわねー!私のこと覚えてるかしら?」
「あっ、えっと……あははー」
なんて返したらいいかわからなくて、曖昧に笑うことしかできない私。
「なんだ、南美、お前ノリ悪いなー」
「ちょ、パパお酒臭い!」
なんでこんな飲んでるわけ!?
肩に手を回され絡んでくるパパを避け、私は席を移動する。
「ったく、なによこのノリは………」
聖也くんの合格祝いとかいう名目で飲みたかっただけじゃないの………。