後輩くんは俺様王子
Chapter.1
10年後の出会い
「きゃあ!ママどうしようっ!遅刻っ!!!」
「………えっ嘘でしょう!?今何時!!?」
「もう7時半!間に合わないよ~っ!!」
「ちょっとあなた起きて!?遅刻するわ!!」
ママはそういうと、慌ててキッチンに駆け込む。
私はというと、顔を洗い制服に着替え、髪をとかして朝ごはんを待つ。
お母さんの作った3分クッキングは、いつものサンドイッチ。
目玉焼きとハムが挟まっただけの簡単なものだけど、とても美味しいんだ。
そのサンドイッチを5分で食べ、歯を磨いて私は家を出た。
「いってきまーーす!」
家を出ると私は思いっきりダッシュした。
こんな大事な日に遅刻なんて……!
次のバスに遅れたら、完全に遅刻してしまう。
それだけは免れるために、バス停までの道を一気に走り抜ける。