後輩くんは俺様王子
「まあ、大丈夫ならいいですけど…。無茶しないでくださいね?怒られるの俺なんで」
「えっ、なんで聖也くんが怒られるの?」
「俺、南美先輩のボディーガードなんだそうですよ。昨日、南美先輩のお父さんと、親父に頼まれたんで」
「えぇ!!?!?嘘!?」
お父さんったら、聖也くんに何頼んでんのよ……。
「ごめんね、うちのお父さん変なこと言ってて。昨日大変だったでしょ?それに、私ボディーガードなんていらないし……」
「いや、親父にも頼まれたし、俺も南美先輩に何かあったら嫌なんでやりますよ。
あ、そうだ、放課後も一緒に帰りますから、勝手に出ていかないでくださいね?」
「ウソ!!?私の予定とかガン無視なの!?」
「用事あるときは事前に連絡してください。さすがにそこまで縛り付けるわけじゃないですし」
ハハッと笑いながら言ってるけど、聖也くんならありえそう……。