後輩くんは俺様王子
そうこうしていたらいつの間にかバス停に着いていた。
「南美おはよう!……隣の男の子は、誰?」
「おはよう柑奈ちゃん!あ、この人はね…」
「おはようございます。俺は1年の影山聖也です。よろしくお願いします」
私が説明を始める前に、先に挨拶をされてしまった。
さっき同様にキラキラスマイルで挨拶をする聖也くん。
やっぱり昨日のことが信じられないな。
この笑顔からは俺様な聖也くんなんて想像できないし……。
「えっ、あなた、あの聖也くん!?どういうこと??」
「え?あの…とは?」
「あっ、ちょ、柑奈ちゃん、後で説明するから!ほら、バス来たし乗ろ?」
タイミングよくバスが来て、この話題を避けることができたけど。
聖也くんはなんとなく感づいてるようで、コッソリと「後で教えろよ?」と言ってきた。