後輩くんは俺様王子
「南美お疲れ。ピアノ良かったわよ」
「柑奈ちゃんありがと!」
会場の片付けをしながら、柑奈ちゃんと話す。
「しかし、なんで私たちが片付けしなきゃならないのかしら。先生たちがやればいいのに」
「しょうがないよ。先生たちだって忙しいんだろうし」
「南美はそういうところが偉いよね。私は絶対そういう考え方できないもん」
「そんなことないよ。私は柑奈ちゃんのなんでもはっきり言えるとこすごいと思うな」
そんなやり取りをしながら、片付けを終え……
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「…………やっばい!日誌提出遅れちゃう!!」
柑奈ちゃんと話しながらやっていたら、ついつい遅くなってしまった。
今日私は日直で、相方の男の子には「私が日誌書くからいいよ」と帰ってもらったんだけど………。
「どうしよう~!自分でやるっていってやってることなのに……」
軽く自己嫌悪に陥りながら、先生のいる職員室に向かう。