カタリ カタリ
私はキッと男を睨む。

「……いいだろう。その威勢が崩れていくのを見るのも一興か」

……ケダモノめ…

私は心の中で罵る。

「いいだろう?楼主」
男がチラと楼主に目をやる。

「…は、はいっ!」
楼主は少し狼狽しながら頷いた。

「嫌です!美桜姐さん!」
つる葉ちゃんが手で顔を覆いながら言う。

私はつる葉ちゃんに近づくと、肩に軽く手を置いた。
つる葉ちゃんがゆっくりと私を見る。

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