不滅のLIAR!
「とにかくもう帰れ。これ以上話したくもないし、一緒に居たくもない」


「ちょっ、ちょっと待って!お願いだからもう少し話そう!?」


静かにはっきり言い切るリンの様子から、もう二度と会ってもらえないんじゃないかと内心焦り始める。


「俺さ、リンに悪い事したって凄く後悔してる!だから……」


言い終わらないうちにリンが口を開いた。


「あのさ、今日オカキが来て納得したんだよね。先週私から電話した時、明らかにテンションがおかしかったのはそういう事だったのかってさ。どうせ私に隠れて千香と連絡取ってたんじゃね?」


ああ、全くその通りです……。リンには何も隠せません……。


何の否定も出来なくて、俺はグッと言葉に詰まってしまった。


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