不滅のLIAR!
俺のほとんどまともに機能した事のないカンが閃くんだ。


何かが違う。彼女は、違う。


「リン」と名乗った素のお嬢は、なぜか覚えちゃいない俺の事に興味を持ってくれたらしく、思った以上に話も弾んだ。


阿部さんの話で盛り上がり、お互いにボケたり突っ込んだりと本当に楽しそうなリンの顔を見て、俺は初めてリンにまだ恋とは呼べないほどの淡い気持ちを抱き始めた。


せっかくのこの出会いのような再会をとにかく何とか生かしたい。


せめて友達くらいにはなりたい。


そしてそんな事を考え始めた俺は、ジャストタイミングでまたリンのギャップに遭遇する。


本当にニクイ奴。


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