不滅のLIAR!
「確かに想像力が無かったと思う。ごめん。でも俺はリンと別れてまで遊びたいとは絶対思わない。リンが一番大切なんだ。離れてる間ずっと、リンの事しか頭に無かったんだ」


俺はリンの右手を強引に引っ張り出し、ギュッと握った。


「この二週間、リンがどんなに必要か実感して凄く辛かった。でもリンは俺よりもっと辛かったよね。本当にごめん!ごめんなさい!」


俺の精一杯の謝罪を聞きながら、外を見てたリンが微かに肩を震わせ俯く。


ああ、リン!泣かないで!


俺は更に手に力を込めた。


強く握られた自分の手を一瞬見つめたリンが、薄暗い中ゆっくりと顔を上げる。


そしてリンの顔を見た俺は、そのあまりの表情に胸が引き裂かれた。


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