不滅のLIAR!
「もうさ、真剣に別れ話も出来ないようなふざけた男なんかいらないからさ。出てってくれる?」


ここで出たら最後だ。今の俺ならリンが許してくれるまでいくらでも足にしがみつける。……いや、それ以前に絶対動けない状況だった事も忘れるな!油断したらこの痺れに負け、更なる悲劇を招く事になるぞ!


別れを撤回させるべくリンとの話を最優先させたいというのに、どうにも体がついてこないじりじりしたジレンマにさいなまれる俺。


そんな背中を丸めてピクリともしない俺をリンは不信に思ってる事だろう。


別れ話の最中に床に転がったままろくに返事もしないんだから、相当ムカついてる事だろう。


わかる!わかってはいるんだ!でも!


突如、静かな寝室に怒声が飛んだ。


「こんな時に何寝てんだよ!シカトしてんじゃねぇよ!」


< 238 / 304 >

この作品をシェア

pagetop