不滅のLIAR!
でもリンの目には俺の頭だけが浮き、スススと下に移動したように映ったらしい。


「何のマジックだよ?ふざけてんの?」


何て事だ!これじゃ申し訳ない気持ちが全然伝わらない!


「……いや、ふざけてはいないんですけど……。あと、リンが悲しい時や苦しい時、気付けなくて本当にごめんなさい。俺リンの笑顔ばっかり見てて変に安心してたんだと思う。もっとリンの気持ちを考えられるようになります」


もう一度スススと頭を下げたけど、今度は突っ込まれもせず鼻で笑われただけだった。


この締まり切らない微妙な空気を変えたくて、俺は一気に胸の内を吐き出し始めた。


「もう一度だけっ、もう一度だけチャンスを下さい!俺リンがいなくなったら廃人なんです!生きる屍なんです!リンだけは絶対に失いたくない!俺の勝手なわがままだけどどうかお願いします!」


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