不滅のLIAR!
「お前ずっとチラチラ見切れてんだよ!」


この怒声と口調は……!


ツツッ、と一筋だけ汗を流してゆっくりと振り返る。


そう、酒屋の方に……。


そこにはビッとほうきを俺に突き付け仁王立ちしてるリンが、いた。


「はうっ、バレてた!?」


恐ろしく動揺した俺は、否応なしに再び瀕脈の息苦しさを味わいながら微動だに出来ず固まってしまう。


「何か用!?それとも通りすがりの者か!?」


気まずい再会をしてしまった俺は小さな声で答えた。


「いや、その、通りすがりではないんすけど……」


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