不滅のLIAR!
「は!?何言ってるかさっぱりわかんね!ちゃんと日本語で喋れ!」


……どうやら聞こえなかったらしい。


離れたまま大声で話すのも迷惑だし、俺はゆっくり車道を横断した。


少し距離を置いて立ち止まる。


……この二人の間の微妙な距離が今の関係そのものを表してるよな。


なんて考えながらリンの顔を見た。


……ずいぶん久しぶりだけど俺を見下すその目付き、あの頃と全然変わってない。懐かしいよ。


「あの、リンが荒れてるって小耳に挟んだもんだから、心配になって来てみたんだ。でも元気そうだよね?」


ほうきを持ったまま腕を組んだリンが驚いて眉をしかめた。


「はぁ!?何さそれ!元気にやってるよ!てかそんなの誰から聞いたのさ!?」


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