不滅のLIAR!
「いや、付き合った人としたかったわけじゃなく、ただ何となくね。俺って結婚出来るのかなって心配になった時に、婿くらいは行きたいなって。……リンは?」


どうせ教えてくれないだろうと思ったけど一応軽く聞いてみた。


するとどこかを見上げて一瞬考えたようなリンが。


「うーんと、私は三回結婚申し込まれた事あったっけ。全部断ったけどさ」


えー!?そこは教えてくれるの!?黙秘使うならぜひここだろうに!?


しかも三回ときたか!何て事だ!俺の想像を遥かに超えてしまった!


思わず驚きそうになったけど、リンがあんまり当たり前に言うから何とかへーとだけ答えておいた。


そ、そんな事で動揺はしないよ俺?


自分の繊細な気持ちを隠そうとテーブルの上の煙草に手を伸ばした。


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