不滅のLIAR!
「ぐぐっ、な、なぜ……!」


生まれて初めてミゾオチを蹴られ、痛さと呼吸困難で一気に脂汗をかいた俺は、前のめりでその場に崩れ落ちた。


「ふんっ、どうせエロイ事考えたんだろ!」


……エロさが全くないと言ったら嘘になるけど、いつもよりはなかったよ?ホントだよ?


腹を抱えて床に転がる俺を見下すリンの顔は、もう儚くも何ともない。


むしろ野生的で頼りたくなるくらいだ。


そしてリンは何事もなかったように、そのままテレビドラマを見始めてしまった。


< 58 / 304 >

この作品をシェア

pagetop