不滅のLIAR!
ガバッと起き上がった俺は、思わず手に持ってた携帯を汚物みたいにつまんで布団に投げ付けた。


「いやいや!そんなの無理だろ!リンに知れたら……!リンに知れたら……!」


布団の上で勢いよく俯いてガシッと頭を抱える。


次の瞬間、俯いた顔をグイッと持ち上げた。


「これって本当に合コンですかね?紹介って言ってたし。合コンと紹介って意味違う……、よね?」


しかしまたガクンと俯く。


「いやいやいや!端から見たら立派な合コンでは!?リンから見たら、それ以外の何物でもないのでは!?」


それからしばらく、俯く、顔を上げる、俯く、顔を上げると延々繰り返し、全然休めないまま昼休みを終了してしまったのだった。




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