不滅のLIAR!
「お前は超能力者か!何か胸騒ぎでも感じたのか!この絶妙なタイミングは絶対野生の本能だ!」


握りしめた携帯に突っ込みながら僅かしか残ってない平常心を結集させる。


間違っても本人には言えない秘密を抱えてしまった俺は、気合いをいれて正座し直した。


「もっ、もしもし?リン?どっ、どうしたの?」


いかん、慌てて少しどもっちゃう。


胸の動悸を抑えるためにこっそり深呼吸してみる。


リンってば、本能で俺の心拍数すら察知しそうだ。


「ん?どうしたのって、別に……。どうしてるかなって思っただけだけど。電話するのに何か理由が必要だった?」


< 69 / 304 >

この作品をシェア

pagetop