不滅のLIAR!
理由がない、それが更に恐怖を煽る。


「いやいや!理由なんていらないよね!俺今部屋だよ。あの薄汚い部屋で別に何もしてないよ。あはは、あとは寝るだけー!」


……どうして人は何かを隠そうとする時、無意識にテンションが崩れ多弁になるのだろう。


汗と共に俺の口から余計な言葉が勝手に飛び出してくる。


縫ってくれー!誰か今すぐこの恨めしい口を縫い付けてくれー!


「ふーん。……ねぇ晶、次いつ来んの?」


俺のテンションとは真逆に妙に静かな気配のリン。


いや、元々電話やメールがあんまり好きじゃないって言ってたからいつもの事かな。


何となく手持ち無沙汰で枕の端っこを何度もチマチマつまみながら答える。


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