リアルに恋したいっ!
♪リアルの男子は眩しいよ( ; ゜Д゜)♪
『あ…のさ。真奈美…俺、真奈美のことが…』


早乙女真奈美。高校二年生。


趣味:ゲーム 
好きなこと:ゲーム
休日の過ごし方:ゲーム


『真奈美…好きなんだ。返事は?』


もちろんオッケーです!



私には、友達というものがいない。


だから、休日に友達と買い物とか、学校帰りに買い食いしたりとか、憧れなんだけど…         


『よかったぁ…俺昨日からドキドキして眠れなかったんだよ?真奈美…大好き!』


私にはキラ☆レボ(乙女恋愛ゲーム)の雅君さえいればいい。


だから、みんなが騒いでる恋とか彼氏とか、別にいらない。


ー…そう思ってたのに…


「早乙女さん♪なにしてんの?」


そう言って私のゲームを覗き込んできたのは、隣の席の原田忍君。


この学校のアイドル的存在で、無駄にキラキラオーラが出てる人。


一学期の席替えで隣の席になったときは女子の視線に殺されるかと思った。


まあ、今も隣なんだけど。

「何ですか」


忍君のことは嫌いではないけど、なるべく早くどこかへ行って欲しい。


…せめて休み時間の今だけでも…


女子の視線がはんぱないんですよっ!


きっとにらむ私を忍君は私に嫌われたと思ったらしく、にやにやしてくる。


…普通、嫌われてると気づいた相手とは距離をおくものじゃないの?


「君、俺のコト嫌いなんだ?」


「えっ?」


「俺に惚れさせてあげるよ。真奈美ちゃん♪」


忍君はからかうような口調でそう言った。


他の女子だったら一瞬でノックアウトになってしまうようなキラキラした笑顔でー…。


リアルはやっぱり眩しいです(>_<)


 
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