リアルに恋したいっ!
♪リアルにドッキドキ!?( 〃▽〃)♪
だめです。


やっぱり集中できないょ…

大好きな雅君とゲームの中でデートしてるのに全然集中できない。


それもこれも全部隣の席の…忍君のせいだ。


『俺に惚れさせてあげるよ』


そう言った忍君。


冗談だってわかってるよ。

でも…せっかく雅君が手、繋いでくれてるのに…


全然ゲームに集中できないょ…。


今日は土曜日。


久々にゲームカセット買いに人気堂いこうかな…と思っていると…


ピリリリリリッ


電話の着信音。


忍君…からだ…。


昨日、ゲームに集中している間にでもメアドとケー番を交換していたのだろうか…


といっても初めてケータイに人のアドレスを入れた。

今までは家族とだけ連絡がとれればよかったからな…

『もしもし』
『もしもし…?』 


ケータイの奥から聞こえてくる忍君の声。


『今日、ひま?』
『はい、特に予定は…』


あ…だめかも。

今日は昨日全然集中できなくてほったらかした雅君と、1日デートの約束だった。


『あの…忍く…』
『じゃあ、11時、駅に来て?』

雅君とのデートが…


『うん…わかった』


気づいたら私はそう言っていた。

     
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