心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしたちは、お互いにほとんど口もきかなくなって、押し黙ったまま帰り道を歩いていた。






そこに、向こうから、私服の男の子がやってきた。








………ん?




あの、ひょろながいシルエットは。







もしかして。












「みーちゃん。」









カナタ!!!









あたしは驚いて足を止めた。





加賀さんも、踏み出した足を戻した。








カナタだけが、ためらいもなくまっすぐな姿勢で歩き続け、あたしたちの目の前で止まった。






< 191 / 600 >

この作品をシェア

pagetop