心底、不思議。～毒舌カナタとひねくれみーちゃん～

「………というわけだからさ。



『すなる』と『するなり』だから、『す』のときは伝聞の『なり』で、『する』のときは断定の『なり』だろ？」








…………んんん？？？





何が「というわけ」なんだか、あたしには全くもって分からな〜い！！







でも加賀さんは、じゃっかん得意げな顔でこっちをキラキラ見つめてる。





わけがわかりません、なんて言える雰囲気じゃない。






あたしは、自分史上最高のボディ、ならぬ自分史上最高の演技をせざるを得なかった。






さあ、息を深く吸って。





いざ、美遊劇場、オープン！！！








「………あっ、あ〜〜。



なるほどですね〜〜。



そーゆーことかぁ〜〜。


よく分かりました〜〜。



なるほどねぇ、す、と、する、だから、伝聞と断定ねぇ〜〜。




いや〜、加賀さんって、教えるのめっちゃ上手いですね〜〜。



ありがとうございました〜〜」







うんうん、我ながら感情こもってる。




いい演技だ。




加賀さんもにこにこしてるし。




カノジョとしての務めは、立派に果たしましたな！！