心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「だから、別に今すぐどうこうってわけじゃないんだから、そんなに焦る必要ないって。



それよりもさぁ、今のみーちゃんには、もっともっと喫緊の課題があるでしょ?」








………へ?





何かあったっけ?






するとカナタは、あたしの机の上に出ていた古典の教科書を、こん、こん、と人差し指で突ついた。








「…………あっ!!!


そうだった!!



期末テスト!!!」








カナタは、はぁーっと溜め息を吐き出す。







「これだけ切迫した状況なのに、期末考査のこと忘れちゃえるなんて。



みーちゃんってほんと、変な方向に肝据わってるよね。



今のままだと、赤点確実だって、さすがに自覚してるでしょ?」








そーでしたー、あたし、やばいんでしたー。






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