心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしは唐突に現実を突きつけられた。




絶望の淵に佇むあたしを、カナタはなぜかちょっとだけ嬉しそうに見ている。







「な、なに?」







あたしが訊くと。







「みーちゃん。


僕になにかお願いしたいことがあるなら、聞いてあげてもいいけど?」








…………え?




お願いしたいこと?





そんなこと、あったっけ?





てゆーか、なんの話?






またもや溜め息をついたカナタは、さっきと同じように古典の教科書を示した。









………あっ!!



そーゆーことね!!






あたしは決意を固め、がばっと立ち上がった。







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