心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「カナタ様っ!!


恥を忍んでお願いいたす!!」






「うん」







あたしは姿勢を正し、敬礼をした。







「期末テストに向けて、どーか、あたしに古典を教えてくださいっ!!」








あ。




カナタ、またにんまり笑った。






そしてかすかに顎を上げ、首を傾げる。








「………ん? 古典だけ?」








ぎゃーっ、カナタの意地悪ーっ!!








「いえっ!!



全教科、お願い申し上げますっ!!」








あたしは丁重に頭を下げた。





そして、カナタは満足げに自分の席に戻って行った。







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