心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
加賀さんは、複雑そうな表情で、まだあたしの両肩に手を乗せたまま、言う。







「………そっか。


ごめん。


ちょっと、急ぎすぎたか………。



じゃぁ、また今度な。



………心の準備、しといてな」








ううう。




できるかな………。






加賀さんは、ゆっくりと、あたしの肩から手を離した。






そうして、一歩だけ後ろに下がって、大きく息を吐き出す。





あたしはどうしていいか分からず、黙って立ちすくんでいた。






加賀さんがちらりとこっちに目を向ける。







「みゆちゃん。


今度、テスト終わったらさ。



俺のうち、来てよ」









………………。






えぇえっ!!??







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