心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしはもはや何も言葉はなく。





ただただ、加賀さんを凝視している。







加賀さんはあたしの視線に気づき、「いやあのさ」と言葉を続けた。







「べつにさ、今すぐ結婚とかは、もちろん考えてないよ?



まぁ、大学生になって同棲して、何年か一緒に生活して、お互いのこともっと知って。



んで、みゆちゃんの卒業と同時に、入籍して。



ふたりで働いて、お金貯まったら、せっかくなら豪華な結婚式あげたいよな」











……………くらっ。





あ、めまい。








どうしよう。





特急加賀号、とまりません。








< 313 / 600 >

この作品をシェア

pagetop