心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「………そういうバラ色の未来のためにも、さ。



俺、不安になったりしたくないし。



みゆちゃん可愛いから、どっかの男に横取りとかされちゃいそうで、俺、こわくてしかたないんだよ。



だからさ、お互いに親に挨拶すませとけば、まぁ、俺としても安心、ってゆーか」








あたしの頭には、なかなか血の気が戻ってこない。





だからなのか、なんか、なんにも考えられなくって。








「………あ、はい………。



考え、ときます………」







あたしは、そう答えた。




斜め下に俯いたまま。






だって、加賀さんの目、見れなくて。







「じゃ、連絡、まってる」






「あ、はい………」







あたしは小さく返事をすると、逃げるように、裏庭から走り出した。







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