心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「おかえり、みーちゃん。」






「………!!」








カナタが、いた。






窓際の椅子に座って、本でも読んでたらしい。






夕陽を背に受けて、こっちを振り向いている。







「ちゃんと、お話、してきたの?」







カナタは目を細めて、柔らかくて穏やかな声で、そう訊いてきた。








ーーーあぁ、カナタ、だ。






その、やわらかい表情を見たら。









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