心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしの咽喉が、く、と音を立てる。
「〜〜〜〜っ。
うっ、か、かな………
カナちゃぁぁ〜〜〜ん…………」
あたしは、へなへなとその場に座り込んでしまった。
………なんでだろ。
涙が、溢れてくる。
つぎつぎと。
そんでもって、止まる気がしない。
全身に力が入らなくって、起き上がることができない。
カナタは、少し驚いたように眉を上げた。
がたんと音を立てて椅子から立ち上がり、こっちに歩いてきた。
あと三歩、ってとこで、足を止める。
「…………うわ、みーちゃん。
泣いてるのなんて、久しぶりに見た。」