心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「まぁ、そのうち帰ってくるでしょ。


部屋に上がって待ってたら?」






「あ、いいですか?


じゃあ、お邪魔させていただきます」







あたしが頭を下げて靴を脱いでいると、おばさんがくすくす笑い出した。







「………なんですか?」






「いえ、ごめんね、ちょっとおかしくなっちゃって。


だって美遊ちゃん、昔は学校から帰ったらチャイムも鳴らさずにうちに上がってたのに。


今はわざわざ、お邪魔します、だなんて。


なーんか、大人になったわねぇ」






「うぅ、すみません。

礼儀知らずな子どもで………」







あたしは色々と申し訳なさがつのって、またもや頭を下げる。






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