心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「みーちゃん。」






「………ん?」






「なに、ぼーっとしてるの。


ぶつかっても知らないよ」







カナタがあたしの顔を覗き込んでいる。





あたしの悩みの種、Part2。



カナタがあの日に言ったこと。






『僕が勉強するのは、みーちゃんのため。』






………ほんと、びっくりだ。




びっくりの一言に尽きるよ。






そして、カナタはとっくの昔に、トミタハルコとは別れてたってこと。



これにはさらにびっくり。







いろいと考えれば考えるほど、もやもやする。





もっとちゃんと考えなきゃ、と思うんだけど。






でも、恥ずかしい話、あたしの脳の許容量では、一度にひとつのことしか考えられないのだ。






だから今は、とりあえず加賀さんとのことを考えるので手一杯。






あたしはぼんやりとカナタの顔を見上げた。







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