心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
「ちょっと、タイム………」
「は?」
あたしが思わずぼそりと言うと、カナタは思いっきり怪訝な顔をする。
「今あたし、余裕ないんだよね………。
ちょっと、カナタの件は、後回しで」
「………は?
だから、なんの話?」
「いーえ、忘れてください。」
「?」
カナタは首を傾げているけど、とりあえず説明は後にしよう。
目の前の歩行者用信号が青に変わった。
カナタはすたすたと横断歩道を渡る。
大通りだから、けっこう長い横断歩道歩道だ。
あたしもカナタに続いて渡ろうとした時、足下に何かが落ちているのに気がついた。
あたしは何気なくそれを拾う。
ピンク色の薄手のストールだった。
まだ新しそうな、きれいなレースのストール。
きっと誰かが落としちゃったんだな………。
こんなところにあったら、踏まれちゃう。
そう考えてあたしは、そのストールを側のガードレールに結びつけておいてあげようと思いついた。
「は?」
あたしが思わずぼそりと言うと、カナタは思いっきり怪訝な顔をする。
「今あたし、余裕ないんだよね………。
ちょっと、カナタの件は、後回しで」
「………は?
だから、なんの話?」
「いーえ、忘れてください。」
「?」
カナタは首を傾げているけど、とりあえず説明は後にしよう。
目の前の歩行者用信号が青に変わった。
カナタはすたすたと横断歩道を渡る。
大通りだから、けっこう長い横断歩道歩道だ。
あたしもカナタに続いて渡ろうとした時、足下に何かが落ちているのに気がついた。
あたしは何気なくそれを拾う。
ピンク色の薄手のストールだった。
まだ新しそうな、きれいなレースのストール。
きっと誰かが落としちゃったんだな………。
こんなところにあったら、踏まれちゃう。
そう考えてあたしは、そのストールを側のガードレールに結びつけておいてあげようと思いついた。