やさしい手のひら・中編【完結】
私は目を閉じた

健太の唇が私の唇にゆっくりと重なり、それがだんだんと激しくなる

苦しくて、どこで息を吸えばいいのか、わからなくなる

「ンッ」

健太が私から離れた時、私は涙目になっていた

私の上着を脱がせ私は電気の下で上半身、裸となってしまった

健太は私の真上にいて、見られていることが恥ずかしくて、顔を隠した

でも隠した顔をすぐ健太に解かれ、私の手を掴んだままでいた

健太の顔を見ると、真剣な顔で、見惚れてしまうほどかっこよくて、私の心臓がトクントクンと響いていた

「俺、今日優しく出来ないかも」

そう言って、私にキスを落とした
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