やさしい手のひら・中編【完結】
案の定、健太は激しく私を抱き、私はいっとき、気を失い、目を覚ますとベットに寝ていた。隣には私を愛しそうに見ている健太がいた

「優しくできなくて、ごめんな」

目を覚ました私に健太は謝った

「私こそ気失っちゃって…」

健太は私をグイっと引き寄せて

「亜美見てると俺、理性ぶっ飛ぶ」

そう言ってギュッとした

だから私も健太をギュッとして

「今日、健太が家にいて、嬉しかったよ。びっくりしたけど、真っ直ぐ私の所に来てくれたことが何よりも嬉しかった」

「亜美に会いたくて来たら、亜美いなかったし。キー持ってて良かった」

クシャッと健太が笑った

「1日早く会えて得した気分だね」

私の髪の毛を触りながら健太が

「そうだな」

と、私を見ていた
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