やさしい手のひら・中編【完結】
ぐっすりと健太の腕の中で眠り、私は携帯のアラームで目を覚ました

隣に健太が寝ているというだけで、こんなにも私は気持ちが穏やかで、安心だった

「おはよ」

私が体を起こしたせいか健太が目を覚ました

「ごめんね、起こしちゃったね」

「ちょっとおいで」

健太に手を引かれ、また布団に逆戻りし、

「毎日、目が覚めた時亜美がいればいいのに」

そう言って健太は私を抱き締めた

「そうだね・・私も健太がいつも隣にいたらって思うよ」

「うん」

お互い抱き締め合い、それが気持ちよくて、そして落ち着けて・・・

「私、準備するね」

健太の腕から離れ、ベットから出た

健太はだ時間に余裕があるため、ベットに横になったままタバコを吸っていた

私がシャワーから上がると

「モデルの仕事ないの?」

「田村さんから急に連絡来るんだよね」

「最後の日だけは仕事入れるな」

「うん、わかってる」

多分、今日か明日には仕事の電話が来るはず

健太も自分の準備が出来て、私を短大まで送ってくれると言ってくれた

「行くか?」

「うん」

久しぶりに健太の車に乗った。車の中も健太の匂いでいっぱいだった


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